他にもあります!国産の構造材♪
前回は杉とヒノキのお話でした。
他にも国内にはカラマツ・ジマツ・トドマツなど、マツ科の材料があります。
ただ分布しているところが限られているため広く普及はしていません。
特に、めいくあーきのある九州ではマツを使うことはありません。
なぜなら…輸送コストがかかるから。
マツは北の方に分布していることが多いです。
ん???九州にもあるじゃない!という方もいらっしゃるかと思いますが、稀少なのです。
カラマツやトドマツなどは北海道を中心に分布しているのです。
同じ性能を持つものが近くにあれば、それを利用するのがベストですねー。
マツはマツクイムシによる被害の拡大で今はかなり供給量が減少しています。
東日本大震災の奇跡の一本松もマツクイムシの被害で切り倒されてしまったことは皆さんも記憶にあるかと思います。
マツは非常に硬く、まがりに強いため、梁や桁(けた)に利用されます。
カラマツは戦後広範囲で植林されたので、今後北の方の地域では利用が増えるかもしれません。
その背景には杉やヒノキと比べ、ねじれの癖を持つマツですが、加工技術が発展したため、構造材としての利用が容易になってきたことが挙げられます。