やすりのお話

やすり、機械やすり(サンダーといわれるものです)、紙やすり、布やすり・・・。木工用から金物用まであり、一口にやすりといっても種類は様々、用途も多種多様です。
その中で、最も身近なのは紙やすりではないでしょうか?
使い方のコツってご存知ですか?使ってみると思ってる以上に疲れるうえにあまり削れなかったり…という経験はございませんか?
コツはあまり力を入れずに軽く往復させることです。強い力をかけるとペーパーが破れたり、研磨剤がめり込んでしまったりといいことはありません。
肩の力を抜いて、軽く往復させてくださいね。
大きな面を磨くときには棒や板などにサンドペーパーを巻き付けると持ちやすく作業がスムーズです。小さなくぼみなどを磨くときはそのサイズにあった棒などを利用するとうまくいきます。例えば割りばしとか…。
ウェディング用のスプーンを作っている木彩工房では、職人さんが木に巻き付けてとめたやすりのほかに、紙やすりを適当なサイズに切り、裏を合わせるように2つ折りにして両面テープで止めたものを使っています。しかも、角があると木に当たって傷つくからと、角をきれいに丸くカットしてから使っていらっしゃいました!さすが職人さん!細かい気づかいに感激です♪
ただ磨くだけのやすりですが、ちょっとしたひと手間で素敵な作品につながるのですねー。