のこぎりのお話

ita-modelを開発することになって私に表れた小さな変化・・・。それは、家の近くのいつも行くホームセンターでの私のルートです。
それまでは、日用品コーナーを見て、必要な物だけ購入したら他を見ることはありませんでした。でも最近は気づくと工具や材料のコーナーにふらりと足が向いているのです。そしてある時のこぎりコーナーをのぞいてみました。ちょうどita-modelの試作中でしたので、家にあるのこぎりも錆だらけだし、どんなノコギリが加工しやすいのか試してみようかなーと思ったのはいいのですが・・・。その種類の多さに驚きました。両側に歯のあるもの、歯が収納できるもの、歯の交換が簡単にできるもの、糸のこ、金属用のこ・・・。小さなホームセンターなのに本当にたくさんありました。
たぶん30分以上のこぎりコーナーで悩んでいたと思います。そこで数点のノコギリを購入し試作開始!その結果、ita-modelに最適なのこぎりは・・・小さくてほそいやつ!
名前もわからず、調べてみてやっとそれが”ひきまわし”というものだということがわかりました。引き廻しとか、挽き廻しとかいうそうです。指のように細いので、フィンガーソーと言ったりもするそうですよ♪天井や壁に穴をあけるためのノコギリだそうで、細いので曲線も切れちゃうという優れモノでした。
一言に”のこぎり”といっても目的に合うように様々な形になっています。職人さんが、その時々に最適な道具を作り出す中で生まれたのこぎりの一つが”ひきまわし”というのこぎりなんですね。