のこのこばなし

前回はのこぎりのことをお話しました。今回はもうちょっとだけ詳しく説明したいと思います。
両側に歯がついている”両刃のこ”についてちょっと調べてみました。
両側の歯はどちらも同じではなく縦びきと横びきとい違う形の歯がついています。
縦びき:木目に沿って切る(歯が大きく一方方向を向いた歯が並んでいる)
横びき:木目に直角に切る(歯が小さく向きの違う歯が並んでいる)
という違いがあります。逆に使うと切れにくくなるので注意してください。木の目に合わせて刃物の形も変えてきた、昔からの知恵の結晶だなと感じますね。
のこぎりの性能を表す言葉に、ピッチ、あさりという言葉があります。あさりという言葉は特にちょっと聞きなれない言葉ですが、
ピッチ:刃と刃の間隔
あさり:ノコギリの刃先が交互に外側に開いていることをいいます。これにより木材等を切断すると切り幅は、ノコギリの板厚より少し大きくなり摩擦抵抗が少なくなるので楽に挽くことができます。また、おが屑が外に排出しやすくなります。なお、埋め木の切断用等にアサリがないノコギリもあります。
という大事なのこぎりの性能でした。のこぎりの小さな歯も、きちっとした決まりと目的があって、あの形になっているのですねー。
ちょっと細かい話になりましたが、のこぎりコーナーに立ち寄った際にはちょっと興味を持って見てくださいね。