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将来のために・・・特定寝室を作ろう!

特定寝室という言葉、お聞きになったことありますか?
高齢の方が、日常生活に使用する部屋のことです。現在高齢の方が使用している部屋だけではなく、今後高齢の方の使用が想定される部屋を指すこともあります。戸建ての家においては通常1階に配置し、浴室、トイレ、脱衣所、洗面所、寝室等が一つのフロアで完結するようになっています。
わが家は今のところ、介護をすることも介護される予定も近々にはありませんが、今後自分が高齢者になり、2階に上がれなくなっても生活できるように1階に特定寝室とできる和室を設けてあります。
実家では、現在自分の両親が祖母を老々介護していますが、話を聞いているだけでも楽ではないなぁと痛感しています。高齢になるといつもは考えられないようなところに苦労を感じるようです。ドアの開閉ひとつにしても時間がかかっていました。家の中のちょっとした段差につまずくことも少なくはありません。扇風機の電気コードに引っかかって転倒して骨折するなんてこともあります。車いすになると部屋と部屋の段差を超えられなかったり、ドアが狭くてぶつかりながら移動したり。自分の足で歩けても、いざ玄関から土間に降りようとするとその段差を降りれなかったり…。考えるときりがありません。
現在ご高齢で生活されている方も、これから介護する人も、特定寝室を作りましょう。車いすの取り回しやベッドの移動がしやすいような広いスペースを確保したり、段差の解消、断熱性、耐震性などを考えてください。実際に地震が起きた後、転倒して転がっているものを超えての避難はとても困難だという調査がありました。段ボールが転がっているとなかなか足が上がらないため、一つの段ボールを超えるのに数分かかってしまうことも多いようです。家具が倒れてくるとそれを超えることは容易ではありません。介護する側もされる側も毎日の生活を快適に送ってほしいなぁと思っています。